糀のある生活vol.1
- こうじや京作

- 2023年9月5日
- 読了時間: 3分

はじめまして、こうじや京作です。この度素敵なご縁をいただき、連載を持たせていただくこととなりました。もちろんこの様な書き物をするのは初めてなので、拙い文章ではありますが皆様どうぞお付き合い下さいませ。
さて、まずは私共のご紹介を。私共はこの明石の地で340年余り、糀屋(こうじや)を営んでおります。元々は越前大野(現在の福井県大野市)にいた松平直明公(まつだいらなおあきらこう)のお抱え商人でございました。天和二年(1682年)、直明公が明石城八代目城主として転封の際、今の場所を拝領し糀屋を営み始めました。付き従って来たのが二代目さんと聞いているので、糀屋としての商売は350年以上続けているかもしれませんね。それ以降場所も商売も変えずに糀屋を営み続けていることは、昔からご愛顧いただいている皆様のおかげでございます。
こうじや京作の歴史をご紹介しましたが、そもそも『糀とは?』と思われている方もいるかと思います。難しいことですが、一言で表すならば和食の源と言えるのではないでしょうか。いやいや、和食は好きだけど糀は食べてないよ?と思われている方は多いかと思います。実際、『最近糀を食事に取り入れましたか?』と聞くと、はいと答える人は多分少ないです。けど、『味噌か醤油、みりん、日本酒飲まれましたか?』と聞くと日本人ならほとんどの人がはいと答えると思います。実はそれって食事に糀を取り入れていることになるんです!何故なら質問に挙げた調味料や日本酒は全て原料に糀が必要だから。むしろ糀がないと成り立たないんです。そう言われると糀ってすごい身近な存在だと思えてきませんか?実は知らず知らずに食事に取り入れていて、日本人の食生活を支えている糀。そんな主役のような脇役のような糀をこうじや京作では作り続けております。
ちなみにこうじや京作では『糀』という漢字を用いています。一般的によく見るのは『麹』かなと。どちらも表す意味は同じですが、『糀』という漢字は日本の国字なんですね。なのでせっかくなのでこうじや京作では『糀』の文字を使います。米に花が咲くと書くように、三日三晩かけてご用意した糀はふわふわと白い雪の様な花が咲きます。それを見て漢字で表す日本人の繊細な感性って本当に素晴らしいなと思います。糀が出来上がり販売となる出糀(でこうじ)の日には店頭に沢山の糀が並びます。是非一度見るだけでもお越し下さい。
もちろん見た目の美しさだけでなく、とても味も良く健康にも良いんです。ユネスコ無形文化遺産にも登録されていて、健康的な食事として認知されている『和食』。味噌や醤油、みりんといった和食といえばとも言えるこれらは全て糀がなくては出来ない調味料。それらを作る工程には糀の持つ酵素が欠かせません。そしてその酵素が日本人の健康を支えてきたと言えると思います。糀の酵素が良く効くのが胃腸での働き。特に腸は身体の免疫の7割を占めると言われていますからね。腸が整えば体調も整うと言っても過言ではないかと思います!その辺りの詳しいお話も是非これからの連載でご紹介させていただきます。
皆様のちょっと遠い存在の様で、実は身近にある糀。そんな糀の良いところを色々とご紹介させていただきます。来月号もお楽しみに。



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