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糀のある生活vol.12

  • 執筆者の写真: こうじや京作
    こうじや京作
  • 2024年12月25日
  • 読了時間: 3分

<感謝で始まるお正月>

こうじや京作十五代目 髙木 紗央里

 今年も残りわずかですね。一年が年々早く過ぎていくように思うのは私だけでしょうか。さて、終わりがくれば始まりがくる。皆さんはお正月どう過ごされますか。帰省される方、お家でのんびりされる方、お仕事の方…お疲れ様です。家では過ごさず旅行、一度はしてみたいです笑

京作のお正月はというと家で過ごす一択で、お店の年末の営業を終えてからは、お正月を迎える準備をしています。年末はおせち作りの傍ら掃除を。家はもちろんですが、至る所にある神棚そして仏壇を普段は掃除しない所まで念入りにして一年の感謝をお伝えします。

そして、年始は朝から神様をお祀り、仏様ご先祖様にもお供えものをして年明けのご挨拶と今年のお願いをします。その時にお雑煮もお供えして味を見てもらいます。

お雑煮といえば先代の父が思い出されるくらい、その年のお雑煮の出来についてずっと喋っていました(笑)。学生の時は、お父さん雑煮の話もぉええで…と思っていたのですが、父の跡を継いでその想いがわかります。京作のお雑煮は、糀をたっぷり入れて熟成させた白味噌で作るのですが、そのお雑煮が上手く出来上がったということは、良い糀が造れているという証。つまりは、お客様のところに送り出した糀たちは各々のご家庭で糀の力を発揮し活躍しているだろう。と、父は雑煮の味によって糀がちゃんと出来ているかを確かめていたのです。代々の想いを繋ぎ京作の糀造りのバトンが今、十五代目の私たちに渡ってきたと思うと身が引き締まり、ご先祖様に感謝するお正月。

次に、おせち。京作のおせちは糀屋らしく発酵調味料が大活躍!醤油糀に漬け込んだ鰤や筑前煮に塩糀の紅白なますと栗きんとん、かぶら寿司などおせち料理にも発酵調味料は欠かせません。かぶら寿司はお客様から教えていただいた大切なレシピをもとに造ります。お客様に糀の使い方を教えてもらうことは多々あってとても勉強になります。この味は京作の糀でないと作り出されへんねんよ!と京作の糀を選んでくださるお客様に支えられて、代々続いてくることが出来たことにこれまた感謝のお正月です。

そして、発酵の力で美味しいものを造り出してくれる糀の存在に感謝しておせちをいただきます。糀も我々と同じ生き物。造り手の想いがしっかり伝わるので、手間ひまかければかけるほど応えてくれます。

来年もまたお客様ご先祖様、そして糀に感謝して、みなさんに喜んでいただけるいい糀を造りたいと思っております。また、このエッセイを書かせていただく機会をくださるTANPENSさんと、いつも読んでくださる皆様に感謝して。次回は春号にてお目にかかります!また糀に纏わるお話をさせていただきますね。

どうぞ皆様よいお年をお迎えくださいませ。





鰤の醤油糀漬け

〈材料〉

鰤の切身 2切

    醤油糀  大さじ1と2分の1

〈作り方〉

  1. 鰤の切身に醤油糀を全体につけ3日間ほど冷蔵庫で漬け込む

  2. フライパンにクッキングシートを敷いて両面を焼く

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